2022.09.30
季刊誌Lifan
リフォームで失敗しないために押さえておきたいポイント!
リフォームで失敗しないために押さえておきたいポイント!
長年、住み続けてきたマンション。時が経つにつれて故障、老朽化などのメンテナンスが必要になるときがやってきます。そんな時、「リフォーム」という選択肢が浮かび上がります。家族みんなで生活する場所は家族全員が納得した内容にしておかなければなりません。家族の間で要望がまとまっていなかったり、リフォームの重要性が共有されていないと、リフォームが終わった後に「思っていたものと違う……」といった行き違いが起こってしまいます。そこで今回はリフォームについて押さえておきたいポイント紹介します。
POINT1.なぜリフォームするの?
リフォームを進める途中で迷わないよう、まずは「どんなわが家にしたいのか」を頭の中に描き、そこから具体的な計画に落とし込むことが大切です。
□ 快適性の維持
お手入れのしやすさ、たっぷりの収納スペース、間仕切りの少ない開放的な空間など、居心地のよい住まいにしたい。
□ 暮らしやすさの維持
将来を見越して、子どもや高齢者にも住みやすい住まい、健やかに暮らせる住まいがいい。省エネ設備で日々のランニングコストを抑えたい。
□ 資産価値の維持
こまめな管理で住まいの性能を維持して、資産的価値を保ちたい。
POINT2.やりたいことは何?
どう暮らしたいかを家族全員で話し合い、住まいの不満や要望を出し合いましょう。
□ 子供が独立したので夫婦2人でゆったり暮らす間取りにしたい
□ 年老いた親と同居することになったのでバリアフリー化したい
□ 使用頻度が高い水まわり設備機器の入れ替えをこだわりたい。
□ 子供と一緒に料理を楽しめる空間にしたい。
POINT3.優先順位を決めておく
すべての要望を予算内で実現することが難しい場合、本来の目的を見失わないためにも優先順位を決めておくことは重要です。特に、ある程度規模の大きいリフォームの場合、テーマを決めてしまうと優先順位もおのずと決まり、満足度の高いリフォームが実現しやすくなります。
POINT4.家族全員で住まいの総点検
年月が経つと、傷みが出た箇所のメンテナンスや消耗品の交換が必要になってきます。定期的に必要なお手入れを行い、住まいを長持ちさせましょう。
マンションリフォーム できること・できないこと
マンションには、コンクリートでできた構造体などの「共有部分」とその内側につくられた天井・床・間仕切り壁などの「専有部分」に分かれ、リフォームできる範囲は「専有部分」になります。また、管理規約の制限や構造的な制約もあり、事前確認が必要です。
管理規約で確認すべきこと
届出
マンションごとに、管理組合が届出書などを用意しているところがほとんど。 管理組合に確認が必要です。
添付書類
工事の内容を記した図面や補足資料が必要なところもあります。
床材の防音等級
管理組合で規定している防音規約により材料を決める必要があり、メーカーや品番を問われることもあります。
届出の時期
工事開始前日で良い場合もあれば、理事会の承認が必要で約2ヶ月かかることもあるので、早めに確認しましょう。
近隣挨拶
場合によっては、管理組合から挨拶に行く世帯を指定されることもあります。