マンションにおける害虫とは？

マンションでは蜂の巣ができやすい!? その理由とは？

人の生活圏に巣を作る蜂は、「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の3種類が存在しています。これらの蜂は種類によって多少の違いこそありますが、巣を作る場所がある程度決まっいるものです。

蜂が巣を作りやすい場所とは

1.雨や風の影響が少なく日光が直接あたらないような場所

ベランダや駐車場、エントランス庇下は蜂の巣を作る条件に当てはまりやすく、巣作りに最適の場所といえます。

2.閉鎖空間

エアコンの室外機の裏のように狭い場所は蜂が身を守りやすく、巣を作るのにふさわしいと考えられます。ただし、キイロスズメバチやアシナガバチなどは、軒下などの外部に巣を作るケースもあります。

3.エサが豊富な場所

スズメバチやアシナガバチは肉食性の蜂なので、小さな虫がたくさん住んでいる場所に好んで巣を作ります。ミツバチの場合、エサは花の蜜や花粉なので、ガーデニングやプランターでたくさんの花を育てている家や、敷地内に花をつける植木のあるマンションなどは巣を作られやすいとされています。蜂の巣の中には、たくさんの働きバチがいるため、十分な餌を確保することが必要です。巣の近くで、エサとしている昆虫などを捕獲できることが重要な条件となります。

以上のことから、近年都市部のマンションでも蜂の巣が増えており、被害に遭う方が少なからずおられます。また、スズメバチやアシナガバチは、1年周期で巣作りを繰り返す生き物です。そのため、去年まで蜂の巣がなかったのに、あっという間に大きな巣ができてしまうことも珍しくはありません。

 

巣はないけれどよくベランダで蜂を見るのはなぜ？

ベランダに蜂の巣がなくても数匹の蜂が寄ってくることがあります。このような蜂はなぜベランダまでやってくるのでしょう。蜂はエサや巣の引っ越し先を求めて１kmほど飛び回ると言われています。そのため、蜂をベランダで見つけたら周囲に蜂の巣がある可能性があります。また、洗濯物に使う柔軟剤の香りをエサの匂いと勘違いしてやってくるとも言われており、ベランダは蜂が寄ってきやすい環境になりやすい場所といえるでしょう。

蜂を寄せ付けない対策方法とは？

蜂の巣を作らせないためには、蜂が寄ってくるのを防ぐことが大切です。
そのための簡単な対策方法は、ベランダをきれいにしておくことです。ベランダに食べ物や虫がいると蜂がエサと認識して寄ってきます。そうなる前にベランダをキレイに掃除して蜂のエサをなくしておきましょう。

主な蜂の種類、生態について

 

 

危険なスズメバチを見かけたら

スズメバチは動くものに対して攻撃する習性があります。攻撃を与えない限りは、基本的には襲ってきません。慌てて手やカバンなどで振り払ったりせず、静かに姿勢を低くして、後ずさりしながら離れるようにしましょう。大きな声や音を出したり騒いだりするとスズメバチを刺激してしまいます。近くに巣があった場合、振動が伝わりスズメバチが多数飛び出してくる危険性があるので注意しましょう。
スズメバチを見つけた場合、慌てずに落ち着いて行動することが大切です。スズメバチは明るいところを目指す習性があるので、部屋の中でスズメバチを見つけた場合、ゆっくりと窓を開けて部屋の明かりを消して外に出ていくのを待ちましょう。また蜂は黒いものを狙う習性があるため、頭や黒い服を隠すようにしましょう。

 

もし、蜂に刺されてしまったら!

大量の水で傷口を洗い流す

蜂の針が皮膚に刺さったままなら、ピンセットなどで除去してから水で傷口を洗い流してください。洗い方は、傷口を指でつまみ、毒を絞り出すようにしながら洗いましょう。

病院に相談する

まずは、皮膚科に相談しましょう。水で洗い流しても、毒が残ってる場合もありますので、腫れや痛みがなくても、念のため一度病院で診てもらいましょう。

薬を塗る

蜂に刺されたら、アンモニアが効くので尿をかければいいと聞いたことがありますが、医学的根拠はありません。逆に腫れの進行や感染症の危険性を招きます。患部には、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を塗ってください。薬局で販売されてる虫刺され軟膏に、塩酸ジフェンヒドラミン・エスピナスチン塩酸塩などが含まれていれば、抗ヒスタミン剤が含まれています。

もし、蜂に刺されてしまったら!

巣の駆除については、専門の業者に依頼する必要があります。
ミツバチの巣であっても駆除は有償です。
各市により問い合わせ先が変わりますので、詳細は各市のHPをご参照ください。