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2022.09.30

季刊誌Lifan

マンション給⽔の仕組みと災害時の対策まとめ

マンション給水の仕組みと災害時の対策まとめ

災害列島と言われる日本。これからの季節、台風などの風害で停電する可能性があります。停電するとエレベーターが止まるなど、生活に大きな影響をうけます。また、電気が止まることよりもっとも困ることが断水と言われています。停電になると水も止まるという話は本当なのでしょうか?今回はマンションの給水方式を知り、断水が起こる原因を知り、どう備えるべきかをお話します。

 

マンション給水の仕組みを知ろう!

水道の給水方法には、大きく分けて以下の3種類があります。

 

1.直結増圧方式

水圧の不足分をポンプで増圧し、水道本管から直接各戸に給水する。※そのほか水道本管の圧力で直接各戸に給水する直結直圧方式もあります。

主な特徴

●受水槽がないため、清掃・メンテナンス費用がかからない
●水道本管から直接供給されるため、マンション側での水質管理は不要
●停電時に水道本管が断水していなければ、低層階には給水可能

2.加圧給水方式

主な特徴

●貯水槽清掃、劣化による交換などのメンテナンス費用がかかる
●貯水槽から各戸までの水質はマンション側で管理する必要がある
●災害などによる水道本管の断水時や停電時に貯水槽にある水が使用可能

3.高置水槽方式

水道本管から水を一旦受水槽にため、ポンプを使って屋上の水槽へくみ上げ、自然流下により給水する。

主な特徴

●貯水槽清掃、劣化による交換などのメンテナンス費用がかかる
●貯水槽から各戸までの水質はマンション側で管理する必要がある
●災害などによる水道本管の断水時や停電時に貯水槽にある水が使用可能

停電時、マンションの断水はなぜ起きる?

停電時、意外と知られていないのはマンション内の給水が止まってしまうことです。中でも3種の方式で即断水が起こるのは、直結増圧方式です。直結増圧方式は電力でポンプを動かして各階の部屋に水を供給しているため、電気が止まると断水してしまいます。※高置水槽・加圧給水方式も停電時は給水ポンプが停止するため、受水槽内の水がなくなれば断水します。
その他、災害時に断水が起こる原因は、地震の衝撃による水道管または配水管の損傷、給水設備のトラブルでも断水する可能性があります。停電の際以外でも、災害時の断水にはしっかり備えておきましょう。

地域の停電情報がwebでわかる!関西電力送配電停電情報はこちら

もしもの時の対策まとめ

1.災害時に備蓄しておきたい水の量は?

水の量は、飲用水と調理用水を合わせて、 1 日 1 人あたり 3 リットルが目安だとされています。これに加えて、食器洗いや湯せん、手洗いなどに使う生活用水の備蓄も必要です。水道水は3日程度であれば飲料水として使用できるため、清潔かつフタができるプラスチックタンクなどに水道水を溜めておくこともできます。折りたためるタンクを用意しておけば、給水車両が到着した際に便利です。また、オール電化の家庭では電気が止まるとお湯も沸かせなくなるので、固形燃料やガスボンベも水と一緒に常備しておきましょう。

2.停電でマンションの給水ポンプが止まり断水した場合は?

停電でマンションの給水ポンプが止まり断水した場合、受水槽や加圧ポンプへの流入側に設置されている非常用給水栓から給水することが可能な場合があります。また、1階に設置されている散水栓からも給水することが可能な場合もありますので、この機会にマンションの設備を確認してみてはいかがでしょうか。